発達障害のお子さんには、発達障害専門の塾が適しています。「良い塾」というのは、成績向上につながる塾であることはいうまでもありません。多くの塾では、各教科のカリキュラムやメソッドなどを充実させるべく、日々努力しています。実際に成績がアップしたお子さんの例を広告に掲載したり、教室の外から見える場所に張り出している塾もあります。
親からしても、お金を払って通わせるわけですから成果を期待するのは当然のことでしょう。しかし発達障害のお子さんの場合、塾の授業をモノにするためには、まず本人が無理なく授業を受けられることが大切です。発達障害の特性にもよりますが、教室のレイアウトに配慮が必要なケースもあります。
また、学習へ集中するためには、教材にも工夫が必要です。視覚優位の子どもには図を多用した教材を使用するなど、発達障害を持つお子さんに対するノウハウが蓄積された塾を選ぶと良いでしょう。
発達障害の子どもには、「特性のあるお子さんを指導できる先生」がいる塾が適しています。塾で特に重要な要素は、先生自身だといっても良いでしょう。小学校などでも、新学期になると保護者間で「先生が当たり」や「はずれた」などといった会話がされることも。どんな素晴らしい教材やカリキュラムでも、先生がお子さんと合わなければ意味のないものになってしまいます。
発達障害のあるお子さんは繊細であることも多いです。時には、勉強以外の雑談をするなど、お子さんの気持ちを察することができる先生であれば、お子さんが先生を信頼でき、リラックスして学習に取り組むことができます。
特性がさまざまな発達障害のお子さんには、個別指導が向いています。発達障害のあるお子さんの場合、一斉指導の塾だと友達の言動が気になって集中できないことも。また、先生の指示が理解できなくても、大勢の前で質問をするのをためらうお子さんもいます。個別指導であれば、発達障害の特性に応じた個々のペースで授業を進めてもらうことが可能です。質問などもその場で先生にできるため、理解が深まりやすいでしょう。
発達障害のあるお子さんの場合、中学受験に対応したコースがある塾へ通うことをおすすめします。
入塾当初は中学受験を考えていない場合でも、お子さん自身が友達の影響などで私立や国立中学への進学を目指すこともあります。保護者目線でも、発達障害に理解がある私立中学へ関心が出てくるケースもあります。また、私立のほうがいじめなどが少ないという理由で選ぶ人もいるでしょう。
もちろん、結果的にお子さんが中学受験をしなかった場合でも、受験に対応できる塾であれば成績の伸び具合がわかりやすく、学習へのモチベーションアップや、さらなる成績向上が期待できます。
発達障害のお子さんには、高校生まで通い続けることのできる塾が向いています。なぜなら、長期的な目線で見た対応をしてくれるからです。発達障害の特性のあるお子さんに限らず、子どもたちの人生は今後長く続いていきます。小学校を卒業したから、中学を卒業したからで終わりではありません。発達障害のある子どもは環境の変化に強くない場合があるため、同じ塾に長く通えることは保護者にとっても、一緒にお子さんを見守ってくれる存在として力強いでしょう。
発達障害のあるお子さんには、発達障害専門の塾での個別指導が向いています。また、中学受験に対応していたり、長期目線で対応してくれる塾であればなお良いでしょう。しかし、何を差し置いてもお子さん本人の意向が一番大切です。入塾を検討している場合は、まずは、体験学習をしてみることをおすすめします。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。