小学校低学年の子どもの発達段階の目安は以下の通りです。
友達や周囲との人間関係で気持ちに変化が生じやすくなったり、意欲が低下することによって、学習態度や生活態度にも変化が見られやすくなったりすることもあります。ここでは、発達障害の子供の生活面や学習面の特徴を説明していきます。
小学校2年生で発達障害がある子どもは、授業中でも長時間座っていられなかったり集中できなかったりすることがあります。ルールを守らない人がいると許容できずトラブルになってしまうことも。忘れ物や物の紛失が度々あるので、注意が必要です。
拗音や撥音、長音などのイレギュラーな読みの規則を習得できなかったり、二文字以上の単語が逐次読みになってしまったりすることがあります。算数では、足し算や引き算でつまずくことがあるため、掛け算や九九も理解できないケースがあるでしょう。
小学校2年生の発達障害を抱える子どもの場合、1年生の時点で文字の読み書きや数字の概念で躓いているケースが見られます。そのため、時計が読めなかったり、かけ算や九九も理解できず授業についていけなかったりする子が出てきます。
ここでは、専門塾で受けられる指導内容について説明していきます。
数字の概念がわからず、算数の授業でつまずいてしまうケースが多く見られます。つまずくポイントには個人差があるため、まずはそれを探すことが重要です。単元をさかのぼって、つまずいているポイントから順番に学び直せるサポートを行っている塾もあります。
発達障害を抱えている小学生の中には、算数は得意だけど文章問題は苦手、といった子どももいます。文章問題で用いる言葉の概念をとらえにくく、頭の中だけで理解できないケースも多いです。子どもの学習レベルに合わせた算数のプリント問題を用意して、「できる」という成功体験を積み重ねることから始めましょう。
その後に文章問題に入り、「合わせて」「みんなで」「残りは」などの表現を学んだり、+・-の記号の関係性について「+-カード」を用いて学習したりします。そして記号への置き換えに慣れてきたところで、「+-カード」を確認しながら文章問題に挑戦していきます。
相手の気持ちを理解することが難しい子どももいます。友達が嫌がっていることを繰り返してトラブルになってしまうケースも多く見られます。発達障害のある子どもは気持ちを切り替えることが苦手なので、このようなトラブルがあると学校生活や学習面で支障をきたすことがあるため注意しなければなりません。
表情が描かれている絵カードを用いて、どんな気持ちなのかを当てるゲームを実施したり、出来事カードを見て、自分の気持ちをはじめ相手がどんな気持ちになるか考える練習をしたりするなどのサポートを行っている塾もあります。
発達障害は特性の現れ方に個人差が生じやすいため、個々でサポートの仕方も異なります。家庭での学習については、学校や塾の先生と連携をしっかり取りながら学習を進めていくことが大切です。国語の文章問題に苦手意識を持つ場合、家庭では実物のキャンディーなどを使って練習すると良いでしょう。
また発達障害の場合、部屋の片づけが苦手なケースも多く見られます。ただ「片づけなさい」と声かけをするだけよりも、「教科書とノートはランドセルに入れようね」「はさみを使った後は道具箱にしまうよ」など、具体的に声かけをすると子どもも動きやすくなります。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。