小学校5年生における発達段階の目安は以下の通りです。
高学年になると、さまざまな場面で、下の学年の模範となる行動を取ることを求められます。 今までより自分の意見を適切に主張したり、人の意見を受け入れたりできるよう求められ、話し合いの中で自分たちで解決できるようになる学年です。
しかし、発達障害を抱えている場合、年齢相応の行動をとれず、さまざまなトラブルを起こしてしまうこともあるため、注意しなければなりません。ここでは、発達障害を抱える小学校5年生の生活面と学習面における特徴を紹介します。
低学年の頃と比べると、じっとしていられないことは減ってきますが、不注意だったり集中力が続かなかったりする子どもがいます。空気が読めない、融通が利かないなどといったこともあるので、クラスの中で孤立してしまうこともあります。
通分や約分が必要になるなど、計算の手順が複雑になると理解できないケースが見られます。基礎的な問題でも、計算時のケアレスミスも目立ちます。国語の授業では、文章の難易度が上がり、語句の意味や長文の内容を理解することも難しいこともあるでしょう。
学習面では、単元の内容がさらに難しくなるので遅れが生じやすくなります。これまで勉強してきた内容が理解できていないと、授業内容が全然理解できないということにもなりかねません。授業についていけないと、学習意欲が低下しやすく自己肯定感が下がりやすくなります。
ここでは、専門塾で受けられる指導やサポート内容を説明しています。
子どもが学習するうえで、つまずきが見られた場合、どこでわからなくなってしまったのか把握して支援する必要があります。
学年相応の学習についていけない場合、つまずいてしまったところまで戻って学習していきます。例えば国語の文章問題ができない場合、文章が長くて理解できないなら、先にあらすじを伝えてから読むようにサポートしているのです。
そして、最初から長い文章を読まずに、短い文を読んで把握できるよう練習する方法を採用している塾もあるようです。
発達障害の場合、特性として一度覚えてもすぐに忘れたり、記憶が定着しなかったりするケースがあります。 しかし、学校では毎日たくさんの授業を受けます。そのため、授業の内容が定着していない状態で次の課題に取り組まないといけないので勉強についていけなくなるのです。
そのような場合、1回にたくさん覚えるのではなく、回数をわけて少しずつ覚えられるようサポートしています。文章だけで覚えるのが困難な場合は、図や絵カード、写真などを活用しながら支援を行うので、抽象的な概念がわからない場合でも理解しやすいでしょう。
家庭で苦手な単元の学習をする場合、たくさんの量を繰り返し学ぶのは避けたほうがよいケースもあります。発達障害の特性によっては、長時間集中して学ぶことが困難だからです。
集中力が続く少しの量を丁寧に取り組むようにして、「できた!」という達成感を味わうことが大切です。学習が終わった後、苦手分野に取り組めたことをたくさん褒めてあげると、子どものやる気に繋がるでしょう。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。