学習障害とは、知的な発達に遅れが見られないのにもかかわらず、読み・書き、計算などある特定の分野だけうまくいかない障がいのことを指します。学校での学習到達度が1~2学年相当遅れが生じるのが一般的です。
就学前には気付かれることが少ないですが、小学校入学後に国語や算数などを学習し始めたタイミングで周囲が気付くことが多いです。
学習障害は、以下の3つがあります。
ここでは、生活面と学習面に分けてどのような特徴があるのか説明していきます。
学習障害でも会話が問題なくできる子の場合、対人関係でトラブルや問題を抱えるケースは少ない傾向にあります。しかし、文字の読み書きが困難なことをからかわれてしまったのをきっかけに、対人トラブルや不登校につながってしまうこともあるので注意しなければなりません。
〇読字障害
〇算数障害
学習障害の場合、1つだけ特性が見られることもあれば、読字障害と書字障害の2つを併発する場合もあります。学習面においても特性に個人差が見られることが多いため、きちんと検査を受けて得意・不得意を理解しながら対処していくことが重要です。
学習障害は、小学生になるまで気づかれないケースが多々見られます。特定の領域だけできないという点を除けば発達の遅れがないことが多く、「勉強不足」「怠けている」と思われてしまうケースも見受けられます。
そういった事情から支援の必要性が認知されずに、子どもの自信低下につながりやすいため注意しなければなりません。
ここでは、専門塾で受けられる指導内容について説明していきます。
書くことが苦手な子どもの場合、読むことも苦手なケースが多いです。まずは、すらすらとなめらかに読めるようになることが重要です。そのような状態になると、ひらがなを上手に書けるようになるケースも多々見られます。
書く練習は、なぞり書きから始め、習熟度に合わせながら徐々に模写や聴写を実施したり、ICTを利用して、書かずにノートを取ったりする塾もあります。
読字障害の子どもには、最初から無理に読ませずに、聞いて覚えさせるなどの工夫をすることが大切です。
ひらがな1文字の読みからはじめて、少しずつ単語や語句のまとまり、文章などを読めるようにしています。そのためにも、単語や語句の読み聞かせを実施し、その意味を教えたり例文などをつくったりすることで、語彙力を高められるようサポートしています。
計算問題は得意だけれど文章問題でつまずく子どもの場合、絵や図を使ってわかりやすく説明しています。文章問題の手順書を準備してパターンをつかめるよう視覚的にサポートしている塾もあります。
学習障害の場合、本人にやる気があってもが勉強に支障をきたしているケースが多いです。「努力が足りない」「勉強不足」などと叱ったり、他の子と比べてしまったりすると、子どもの自己肯定感が下がり二次障害を招くことになりかねないので注意が必要です。
学習障害は子どもによって特性の現れ方が異なるため、検査をしっかりと受け、得手・不得手を把握したうえでサポートしていくことが重要です。学校や塾の先生と連携をしっかり取りながら学習を進めていくようにしましょう。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。