授業中にじっとしていられない、席を立ってしまうなど、静かにしなければならない場面でも落ちついていられないお子さんもいます。我慢しようとしても動きを制御できない場合は、「ADHD(注意欠如・多動性障害)」の可能性があります。
ADHDは「不注意(集中力が続かない)」「多動性(じっとしていることが苦手)」「衝動性(考えたことをすぐに行動に移す)」の3つの症状が見られる障害です。出現する特性や強さには個人差があります。
ADHDの3つの特性のうち、「多動」と「衝動」の症状が強く現れているタイプです。
「多動性」は、じっとしているのが苦手ということが特徴です。授業中や会議中に席を立ってしまう、手遊びをしてしまうといった行動がよく見られます。
「衝動性」は、自分の欲求を我慢するのがむずかしく、考えるより先に行動してしまう、自分の考えや気持ちをすぐに行動に移してしまうなどの特徴があります。
ADHDの3つの特性のうち、「不注意」の特徴が強く現れるタイプです。
「不注意」は、細かいことに注意を払うのが苦手ということが特徴です。外からの小さな刺激ですぐに気がそれてしまう、忘れ物が多いなどの行動から、不真面目な人だと誤解されてしまうこともあります。
ADHD 混合型は、多動性-衝動性優勢型と不注意優勢型の特性が混ざり合って現れているタイプです。どちらの特徴も併せ持っていますが、どの特性が強く出るかは人によって異なります。
お子さんが学習でつまずきやすいポイントを特性ごとに紹介します。
【不注意】
【多動・衝動性】
どの特性が強く出るか、症状の程度は人によって様々です。個別指導では、ひとりひとりの特性に合わせた指導をしてくれるため、効果的な学習が期待できます。
集団授業では、一斉に進められる授業のペースについていけなかったり、周りの生徒が気になって集中力が途切れやすかったりすることもありますが、個別指導なら勉強に集中できます。
塾に行かない日でも、毎日勉強をしなくてはならないため、家庭学習のやり方を学ぶことは大切です。塾では具体的な勉強方法や注意点、スケジュール管理などのサポートを受けることができ、家庭学習に役立てられます。
気が散りやすい場合は、集中力が持続しやすい環境を整えることが必要です。
専門の塾では、勉強に集中しやすいような環境づくりがされています。
このように、ADHDの特性に配慮した環境づくりで勉強のみに集中できるようサポートしてくれます。
ADHDのお子さんに、ご家族ができる学習サポートを特性別に紹介します。
気が散らないよう、集中できる環境を整えることが大切です。 テレビやおもちゃがない部屋で勉強する、勉強道具を取りにいかなくてもいいように準備するといった対策が効果的です。
動きたい欲求を無理に抑えるとストレスになる可能性があるため、動いてしまった後のルールを決めて学習に取り組むと良いでしょう。また、短い時間で集中して取り組めるように、シンプルな教材を使用し、成功体験を積み重ねて学習意欲を高めることも大切です。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。