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融通がきかず、強いこだわりがある

強いこだわりをもつお子さんに考えられる発達障害と、そのサポート方法を解説

融通がきかず、強いこだわりがあるのはなぜ?

物事のやり方や順番などに強いこだわりがあり、新しいものを極端に嫌う、ルールが変更されるとパニックになってしまう、同じことを何度も繰り返したりする。お子さんにこのような行動が見られる場合は、ASD(自閉スペクトラム症)の可能性が考えられます。ASDは自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群を含む発達障害の一つです。人とのコミュニケーション・関わりが苦手、特定のことに強いこだわりや興味を持つといった特徴があります。

考えられる発達障害について

自閉症(ASD)

知的機能・言語発達の遅れが認められ、人とコミュニケーションをとることが困難である障がいです。

高機能自閉症(ASD)

知的機能の遅れはないものの、言語発達の遅れが見られる障がいを指します。

アスペルガー症候群(ASD)

知的機能・言語発達の遅れは認められないものの、社会性やコミュニケーションの面で困難が生じる障がいです。

ASDには自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群の3つが含まれています。以前は3つの障がいを区別して判断していました。しかし、現在は自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群の特徴や障がいが大変よく似ているため、知的障害の有無、言語発達の遅れが認められるかといった基準で区別せず「自閉症スペクトラム障害」として扱うという考えが広まっています。ASDは人とのコミュニケーション・関わりが苦手、特定のことに強いこだわりや興味を持つといった特性があります。このうち、「こだわり」の特性が強く出ると、物事の進め方や使用するもの、順番などに対してこだわりが強すぎて日常生活に支障をきたす恐れもあります。

学習においてつまずきやすいポイント

融通がきかず、強いこだわりがあるお子さんが、学習でつまずきやすいポイントは以下の通りです。

  • ルール変更や先生の指示に柔軟に対応できず、パニックになる
  • ノートの取り方や問題集の進め方など、勉強法に強いこだわりがあり効率よく勉強できない
  • 興味のある分野しか勉強しない
  • 細かいところが気になって、課題が時間内に終わらない

自分が興味を持ったもの以外のことには身が入らず、こだわりが強いことで効率的な勉強ができないというお子さんもいるようです。

融通がきかず、強いこだわりがある子への学習サポートとは

専門の塾で受けられる指導内容

ひとりひとりに合わせた学習計画を作成

個人の特性・進み具合・苦手などを踏まえてカリキュラムを作成し、指導してくれます。計画を立てることが苦手という場合でも、勉強予定の作成を教師がサポートしてくれるところもあり、家庭学習を行う際にも便利です。また、予定変更や予定通りにいかない場合の対処法も学べるため、柔軟に行動する力の獲得も期待できます。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の実施

ソーシャルスキル(社会的スキル)は、他者と良好な関係を築き、自立して生活していくために必要な力のことを指します。ASDのお子さんは、このスキルの習得が不十分なことから、自分のやり方やルールにこだわりすぎて人とうまく関われないこともあります。学校・社会のルール、コミュニケーションの取り方などを意識的に学び、練習することで、スキルの獲得を目指します。

勉強への興味を引き出す

自分の関心のあるものには集中力が発揮できても、それ以外のことには興味がわかず、勉強が苦痛に感じるお子さんもいます。専門の塾では、個人のペースに合わせて成功体験を積み重ねていくことで、少しずつ勉強に興味をもてるように指導してくれます。

ご家族ができる学習サポート

予定を立てて、計画通りに勉強する

予定の変更や、いつ終わるのか分からないことに対して強い不安を感じるお子さんもいます。事前に、その日の勉強予定を立てて勉強することが必要です。この際、突然予定を変更しないよう注意しましょう。

こだわりを否定せず、興味のある分野から勉強範囲をひろげる

こだわりを否定されることは大きなストレスになるため、範囲を決めて尊重しましょう。また、多くのものに触れる機会をつくり、興味がもてる分野を増やすことも大切です。

学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

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