英語指導要領が変更され、小学校から英語教育が必修化されました。実際に英語が「外国語活動」として組み込まれるのは小学校3年生からとなっていますが、歌や遊びを通して英語に親しむ機会をつくる学校も増えています。本格的に勉強するわけではないので、なにが苦手かということがわかりにくい時期です。しかし、文字が歪んで読めない、遊びを通じた英語活動についていけないといったつまずきが見られる場合があります。
小学校3年生から英語が必修化され「外国語活動」として組み込まれるようになりました。主に「話す・聞く」の2つを中心に学習が進み、簡単なあいさつや質問、自己紹介、アルファベットを学びます。
この時期に一番つまずきやすいポイントとして、アルファベット学習があげられます。この学習のむずかしいところは、大文字と小文字の両方を覚えなくてはならないということです。さらに、「b」「d」など似ている文字もあり、区別・書き分けでつまずくお子さんも多いです。
小学校5年生からは、英語が「外国語」として正式科目になり、本格的な学習が始まります。「話す・聞く」のほかに「読む・書く」の項目が加わり、単語や簡単な英文の読み書きができるように練習していきます。
高学年では、新しく加わった「読む・書く」に関することでつまずくお子さんが多いです。同じ文字でも単語によって発音が変わるため、単語を読むのがむずかしい、つづりが覚えられないといったことが起こりやすいです。
発達障害の英語指導に精通した専門家が在籍する塾では、英語ならではのつまずきに特化した指導を受けられます。日本語と英語では、文章や単語のつくり、発音の仕方などが全く違います。そのため、国語と英語のつまずきポイントは異なる部分も多く、専門的な指導が必要です。専門家が在籍している塾であれば、豊富な知識を活かし、適切な指導を行ってくれます。
何がむずかしいか、どこがわからないのかは人によって違います。「文字が歪んで見えて読みにくい」、「文字と音が一致せず単語が発音できない」、「似ているアルファベットを区別できない」など、英語がむずかしいと感じる理由は様々です。専門の塾では、なぜできないのか、どんな方法で学べばいいのかを個人に合わせて考え、適切に指導してくれます。
ソーシャルスキル(社会的スキル)は、「社会生活に必要な力」を指します。発達障害のお子さんは、この能力の発達が不十分なことが影響し、自分の気持ちを認識して表現することがむずかしく、対話が苦手なことも。専門の塾では、SSTを実施しているところもあり、自然に身につきにくいスキルの習得が期待できます。
タブレット端末やパソコンなどの情報通信技術を活用した教材を使うことで、効果的に学習しやすくなります。タブレット端末やデジタル教科書は、読み上げ機能、ふりがな機能、ハイライト機能などが搭載されています。フォントや文字・背景の色なども変更できるので、使用を検討するのも良いでしょう。
苦手なことや原因は人によって様々で、そのつまずきに対応するためには、お子さんに合ったサポートを行わなくてはいけません。しかし、これを考えて実行するのは家庭だけでは難しい場合があります。発達障害の知識を持った専門家と話すことで対処法が明確になり、サポートもしやすくなりますので、抱えこまずに専門機関に相談することが大切です。
発達障害のお子さんは、普段の生活の中で注意されたり叱られたりすることが多い傾向にあります。このような状態が続くと自己肯定感が低くなり、勉強に対しても後ろ向きになってしまいます。自己肯定感を高め、自信をつけるためにも、ほめることを心がけましょう。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。